MusicTeX のインストール


本ページでは (p)tex2.1.8 がインストールされていることを前提に説明します。 Windows95/NT(以下 Win32)については 角藤さんのページ、MacOS については 内山さんのページで標準とされる環境を前提とします。 自分の環境に合わせて標準以外のインストールをされている方、 上記以外のパッケージをお使いの方は適宜読み替えてください。上記以外の (p)TeX パッケージについては アスキー出版の関連ページ などから情報が得られるでしょう。 また本ページ中では一般に、ディレクトリの区切り記号に / を、ワイルドカードとして * を使用します。これらもお使いの OS に併せて適宜読み替えてください。

MusicTeX のインストール

MusiXTeX のインストール Ghostscript や Adobe Acrobat Reader の入手


MusicTeX マクロの環境への組み込み

まず、MusicTeX の入手方法に従って musictex.zip または musictex.tar.gz を入手し、任意の作業用ディレクトリに解凍してください。

次に、TeX の認識できるディレクトリ(フォルダ)として musictex というディレクトリを作成します。Win32 の場合は $TEXMF/tex に、 MacOS の場合は :texmf:tex: に、作るのが良いでしょう。

解凍されたファイルのうち music*.tex, music*.sty, musicdoc.*, musicref.*, bigmusic.sty, a4report.sty を全て先ほど作成したディレクトリに移動してください。musicdoc.tex が英文マニュアル、musicref.tex が MusicTeX の記号一覧です。これらのファイルは MS-DOS互換の改行コード CR+LF で記述されていますので、必要な場合はご自分の環境に合わせて改行コードを変更してください。

次に、METAFONT の認識できるディレクトリとして musictex というディレクトリを作り、解凍されたファイルのうち *.mf を全て移動してください。Win32 の場合は $dbfonts/source/ に、MacOS の場合は :texmf:fonts:source: に作るのが良いでしょう。

*.pk は 300dpi の専用フォントです。これらを利用する場合は TeX の認識するディレクトリに *.pk と *.tfm を移動してください。これを利用しない場合、 360dpi と 600dpi の pkフォントは musicpk.zip で入手可能ですが、他の解像度の場合は METAFONT を使ってフォントを作成する必要があります。

残ったファイルのうち、aa_readme.tex はここに書いてあるような各ファイルの説明、screatim.tex が MusicTeX のサンプルとなっています。他のファイルは必ずしも必要ではありません。

最後に、MacOS の場合は :texmf:MakeTeXls-R を実行して、上記で移動したファイルを TeX に認識できるようにします。

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MusicTeX 専用フォントの作成

Win32 の場合、texmf.cnf が正常に設定されていればフォントが自動生成されますので、 以下に示す操作は必要ありません。

インストールした *.mf ファイルには他の *.mf ファイルから \input されるものもあります。実際に METAFONT で作成する必要のあるのは以下の16種類です。

musikn20, musikn16, musikn13, musikn11, beamn20, beamn16, beamn13, beamn11, slurn20, slurn16, musicbra sluruu16, slurud16, slurdu16, slurdd16, musicbrb

これらは全て Computer Modern Fonts ではありませんので、作成時には cmbase.mf を \input しないようにご注意ください。

METAFONT の使い方についてはお近くの詳しい方にご相談ください。

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MusicTeX の環境設定

ここまでの設定で MusicTeX は使えるようになっています。しかし、 専用フォーマットファイルを作るなどの処理をすることで MusicTeX の起動にかかる時間を短縮することができます。

まずはフォーマットファイルを作成します。以下のテキストを mplain.tex として作成し、musictex.tex と同じディレクトリにコピーしてください。

%
% mplain.tex
%
\input plain.tex % 日本語を使わないなら
% input jplain.tex % 日本語を使いたいなら
%
\input musicnft
\input musictex
%
% \input musictrp % 相対臨時記号を使うためのオプション
% \input musicvbm % 半自動連桁作成機能を使うためのオプション

musictrp.tex や musicvbm.tex はフォーマットファイルには組み込まず、使用時に \input する方が良いでしょう。

こうして作成した mplain.tex を INITEX で処理して mplain.fmt を作成します。作成方法および使用法は各 TeX システムのマニュアルなどを参照してください。さらに、texmf.cnf を編集して musictex ディレクトリを直接参照するようにすれば、 さらに高速に処理できるようになるでしょう。

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MusiXTeX マクロの環境への組み込み

まず、 CTAN/macros/musixtex/taupin/ より musixtex.zip または musixtex-T??.tar.gz を入手してください。?? の部分にはバージョン番号が入ります。バージョン番号や日付で最新版を判断してください。 入手したファイルを任意の作業用ディレクトリに 必ずディレクトリ情報付きで 解凍してください。

解凍後に作成された musixtex-T?? ディレクトリを、Win32 ならば $TEXMF/tex に、 MacOS ならば :texmf:tex: に、ディレクトリごとコピーしてください。ディレクトリ内の各ファイルは、 改行コードが MS-DOS互換の CR+LF になっています。必要に応じて変更してください。

システムに合った musicflx のバイナリを musixtex-T??/musixflx より選択し、コンパイラなどの実行イメージがあるディレクトリにコピーします。 例えば、DOS/Win32 では musixtex-T??/musixflx/dos16/musixflx.exe を使用します。UNIX系のシステムなどで実行イメージが用意されていない場合、 musixtex-T??/systems/c-source にある C言語のソースファイルを各自でコンパイルしてください。

次に、METAFONT の認識できるディレクトリとして musixtex というディレクトリを作り、解凍されたファイルのうち /musixtex/mf/ディレクトリの中身全てをコピーします。Win32 の場合は $dbfonts/source/ に、MacOS の場合は :texmf:fonts:source: に作るのが良いでしょう。

300,360,600dpi の各フォントは上記 URL より musix*-T??.tar.gz あるいは musix*.zip として入手可能です。* には dpi値が入ります。他の解像度の場合は METAFONT を使ってフォントを作成する必要があります。

最後に、MacOS の場合は :texmf:MakeTeXls-R を実行して、上記で移動したファイルを TeX に認識できるようにします。

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MusiXTeX 専用フォントの作成

Win32 の場合、texmf.cnf が正常に設定されていればフォントが自動生成されますので、 無理にフォントを作成しておく必要はありません。

MusiXTeX のフォントは全て Computer Modern Fonts ではありませんので、作成時には cmbase.mf を \input しないようにご注意ください。

METAFONT の使い方についてはお近くの詳しい方にご相談ください。

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MusiXTeX の環境設定

ここまでの設定で MusiXTeX は使えるようになっています。しかし、 専用フォーマットファイルを作るなどの処理をすることで MusiXTeX の起動にかかる時間を短縮することができます。

フォーマットファイルの作成法は、MusiXTeXマニュアル( 日本語版マニュアルでは ``3.3 フォーマットファイルの作成 '') に書かれています。章番号はバージョンによって変わる可能性があります。 作成法および使用法はシステムによって多少異なりますので、 詳細は各自の TeX システムのマニュアルなどを参照してください。さらに、texmf.cnf を編集して musixtex ディレクトリを直接参照するようにすれば、 さらに高速に処理できるようになるでしょう。

なお、MusiXTeX (英語版)のマニュアルを自分で作成する方法を説明しておきます。まずは、 /musixtex/doc/ で musixdoc.tex を LaTeX2e で処理します。容量の問題で pLaTeX2e では処理できません。次に musixflx で musixdoc を処理します。拡張子を指定する必要はありません。さらに、MakeIndex で musixdoc を処理します。以上のプロセスを2度行い、最後に LaTeX2e で musixdoc.tex を処理します。これで楽譜の配置・索引などが正しく設定された musixdoc.dvi ができます。

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Ghostscript や Adobe Acrobat Reader の入手

M.A.B. では、MusicTeX で作成した作品全てにおいて、MusicTeX のソースファイル・楽譜全ページの Postscriptイメージ・楽譜全ページの PDF出力イメージ・評価用の第1ページのみの GIFイメージを提供しています。このうち Postscriptイメージを、そのまま Postscript対応プリンタにダウンロードすることで楽譜を入手することができます。 Ghostscript とは、Postscriptプリンタなどが利用できない環境で Postscriptをエミュレートするためのソフトウェアです。

日本語の扱える Ghostscript については、Win32 では 日本語対応 gswin 5.10 ミニ情報、MacOS では Macintosh版 Aladdin Ghostscript 5.03 と和田研フォント などのページに詳しく書かれています。その他、UNIX なども含めて総括的に書かれているページとして Ghostscript の日本語化情報 があります。

また、PDFイメージを出力するための Adobe Acrobat Reader(無料)は 日本語版 Adobe Acrobat Free Reader のページ (Windows95/98/NT版 または Macintosh版)や 英語版 Adobe Acrobat Free Reader のページ (全バージョン)から入手できます。

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