アンサンブル・エクレジア
Ensemble Ecclesia

リュート奏者のつのだたかし主宰による古楽グループ。1990年デビュー。 メンバーはつのだたかしの他、ソプラノの波多野睦美、弦楽器奏者の田崎瑞博、 木管楽器奏者の江崎浩司、打楽器奏者の近藤郁夫に ゲストを加えるという形で構成されている。 器楽のメンバーはつのだたかしが主宰している 別の古楽器グループ「タブラトゥーラ」と同一であり、 知る人ぞ知る芸達者の集まりである。

フィードル、ガンバ、リコーダー、ポンマー、 ダルシマー、リュート等の中世楽器に生命を与える彼らの演奏は、 中世器楽に少しでも興味のある方は一聴の価値がある。 「古い楽器を使った懐古趣味」などという偏見を払拭する ノリの良さと説得力のある演奏を聴くことが出来るだろう。

またソプラノの波多野睦美は、筆者が日本バロック界のメゾソプラノの 中で最も注目している歌手であり、その歌声の響きと 表現力は各方面から高く評価されている。

現在、女子パウロ会のレーベル「テクラ・サウンド」から クリスマスをテーマにしたCDを連続してリリース中。 そのシリーズの一つである「イギリスの古いキャロル」は 「レコード芸術」誌の特選に推薦されている。

(宮内)


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